三洋がエネループ生産部門を売却へ


三洋電機の看板商品といえば、ニッケル水素電池eneloop」ですよね。品質は良いものの家電製品で特色を出し切れていない三洋電機の中で非常に光る商品です。ソニーパナソニックも類似品を後から出していますが「eneloop」のブランド力は大きいものがあると思います。

ただ電池全体で見れば相応のシェアを有するパナソニックとの合併。パナソニック三洋電機ニッケル水素電池のシェアは合計して90%を超える規模である点が、海外での独占禁止法審査に引っかかり、この看板商品を手放さざるを得なくなったようです。なんか悲しいですね・・・。


三洋HPにプレスリリースがでていますが、それによれば、

1,現三洋電機100%子会社の三洋エナジートワイセルに、三洋電機ニッケル水素電池製造関連設備を取得させる。
2,三洋エナジートワイセルの製造設備の内、ニッケル水素電池に関係ないものを切り離す。
3,純粋にニッケル水素電池製造会社となった三洋エナジートワイセルの全株式を、富士通子会社のFDKに売却。

という流れになります。ざっくりですが。


今後も「eneloop」の製造はFDK子会社になる三洋エナジートワイセルが行い、三洋電機がそこから仕入れ、販売は三洋電機が行うとのこと。OEM供給を受けるような感じになるんですね。おそらく店頭での見た目は何も変わらず、今まで通り三洋電機の名前で販売するんでしょうけど、内部的には富士通製電池を三洋電機が販売する形になるというわけですか。

なんかもやっとしますね、どう理解したら良いのやら